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コロプラの「現在地」を発信するメディア

広告代理店からゲーム業界へ転身。コロプラマーケターが語る新たな挑戦とやりがい

マーケティング戦略部 副部長 マーケティングディレクター

星野 公佑

複数の総合広告代理店で営業職を10年間務めた後、知人の紹介で2018年にコロプラへと入社。広告メディアのバイイング・出稿業務を担当した後、新作タイトルの企画や運用タイトルのプロモーションなどに携わる。現在は新作タイトル『神魔狩りのツクヨミ』のマーケティング・プロモーションに従事。

趣味は観葉植物の育成だが、大体1年で枯らしてしまう。
漫画は昔からよく読んでいて"紙派"だったが、部屋が狭くなってきたため泣く泣く処分して電子版で集め直し中。
最近の関心は、美味しいラーメンとカレーのお店探し。そして、Switch2はいつ当たるのか。

これまでのキャリアと転職のきっかけ

コロプラに入社する以前は、複数社の総合広告代理店に勤め、延べ10年ほど営業職として仕事をしてきました。映画業界やゲーム業界など、エンターテイメント領域を中心に多様な業界のクライアントを担当。ゼロベースでプロジェクトを動かす案件もあれば、既存案件にアサインされるケースもあり、提案営業からプロジェクトマネジメントまで、幅広く経験を積むことができました。

新しい物事に興味が惹かれるタイプなので、担当企業に幅があり、プロジェクトごとにプロモーションする製品や内容が様変わりする広告業界の仕事はとてもおもしろかったです。ただ、およそ10年の職歴の中で、自分自身の営業職への適性に疑問を抱くように。また当時、年齢が30代半ばに突入し、新しい仕事に挑戦するのなら、そろそろタイムリミットが近づいていると感じていました。そこで、環境を変え、新しい場所で一からチャレンジすることを決意。転職活動を始めました。

コロプラに入社した決め手

転職活動では、大きく3つのポイントを重視していました。1つ目が、広告代理店で得た経験を活かせること。2つ目が、事業内容に自分事として関心を持てること。3つ目が、常に新鮮な気持ちを持って仕事と向き合えるかということです。

そうした条件を掲げて活動を進める中で、コロプラとのご縁が偶然つながることとなりました。というのも、前職で同じプロジェクトに参画していた知人がきっかけで、ある日飲みに行った際に、コロプラに転職し、プロモーション関連を仕事をしているが、人手不足で困っていることを知りました。ゲームが趣味で、ゲーム会社の中途採用にも何社か応募しては不採用だった僕にとって、これはまたとないチャンスだと直感。彼に「可能なら面接を受けさせてもらえないか」と打診し、選考に挑戦したところ、無事に内定が決定しコロプラに入社しました。

現在の業務内容

現在は、マーケティングディレクターとして、新作タイトル『神魔狩りのツクヨミ(以下、『神ツク』)』に携わっています。マーケターという立ち位置ではあるものの、マーケティング計画の立案に留まらず、コミュニケーションコンセプトの設計、広告クリエイティブのディレクション、プロモーション施策の企画・実行、広報PR活動の指揮までを幅広く担当。先日までは事前プロモーションの期間だったため、「生成AIを組み込んだローグライクゲーム」という尖った特徴のあるゲームを好む方々に向けて情報を届けられるよう奔走してきました。また、今作は世界観設計やキャラクターデザインなどを、数多くの名作を手がけられたゲームクリエイターの金子一馬さん(2023年コロプラ所属)が担当しています。金子さんの想いや考え方を余すところなくしっかりと伝えるという点も、担当する中で大切にしてきました。試行錯誤と仮説検証を重ねた取り組みが功を奏し、現在は金子作品ファンの方々を中心に、我々が「ぜひ遊んでほしい」と考えていたゲームユーザーの方々に『神ツク』を手に取っていただくことができています。苦労もたくさんありましたが、ここまで辿り着くことができ、本当に良かったと感じています。

マーケティング業務と並行し、マネージャー職として、マーケティング・プロモーションを担当するグループのヒューマンマネジメントにも従事しています。特にマネジメント業務では、僕の担当ではないプロジェクトで仕事をしているメンバーもチームに所属しているため、状況や考えを聞いた上で、その人の悩み、課題、今後の成長ポイントなどを考え合わせながら、一人ひとりと向き合うようにしています。

▼『神ツク』のマーケティング業務については、こちらの記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
「白猫、神ツク、アリスギア。人気タイトルを支えるコロプラマーケターの戦略と想い」

印象に残っているプロジェクト

『神ツク』は自分の中でも非常に大きな経験となりましたが、2022年にリリースされた『白猫GOLF』は、これまで携わった中でも特に印象に残っている仕事です。

マーケティングディレクターを務めた『白猫GOLF』は、キャリアの中で初めて、新作ゲームの立ち上げに関わることができました。本作は世界で同時にリリースしたタイトルで、僕は主に国内向けのマーケティング・プロモーションを担当。「ゴルフゲームはサッカーや野球、テニスなど他のスポーツゲームと比べて人気が出にくい」という市場感と向き合いながら、原作である『白猫プロジェクト』のファンの方々に興味を持ってもらいつつ、社として全く新しいユーザー層の獲得も目指すという、難易度の高い仕事に挑みました。

今振り返ると、白猫ファンの間で「最初期からの開発メンバー」として知られている当社の現エンターテインメント本部副本部長・角田亮二さんに『白猫GOLF』のコンセプトや位置づけをメディア等で語ってもらったのは、1つの分岐点でした。この取り組みがあったおかげで、白猫ファンの皆さまに納得感を持って『白猫GOLF』を受け入れていただけたように思います。また、同作には「賞金10万円を贈呈するゲーム内大会を毎週開催する」という少し変わった運営イベントがあり、これまで『白猫プロジェクト』やコロプラのゲームに触れてこなかった方々に興味を持ってもらう上で効果があったと感じています。新作ゲームを世の中に届ける大変さとおもしろさを学べたプロジェクトでした。

コロプラだからこそ経験できること

自ら考えたものが形となり、意図した結果が生まれたときは、やはり嬉しさを感じます。特にゲーム運営の一連の過程において、マーケティング・プロモーションは、ゲーム外の接点からお客様に直接アプローチができる仕事です。お客様を喜ばせるのも、落胆させるのも、自分たちの手がける一つひとつの取り組み次第。そうした責任感のある仕事に携われるのは、コロプラでマーケティング職を務める大きなやりがいのひとつです。

また、スマートフォンゲーム市場が成熟期にある中、現在でも継続して新作タイトルをリリースしている国内のアプリゲーム会社は多くはないと思います。その中でも、コロプラの新作は、『神ツク』や『異世界∞異世界』、『フェスバ+』、『とらべる島のにゃんこ』など、近年にリリースされたタイトルを見ていただければ分かる通り、どれもジャンルやゲーム性、ユーザー層などが大きく異なっています。新しい領域にチャレンジできる機会が多いのは、コロプラならではと言えるかもしれません。

そして、コロプラには多様なバックグラウンドを持つメンバーが所属しています。ゲーム業界で長くキャリアを築いてきた方も多く、そうした先輩方からいろいろなことを学び、刺激を受けられるのもコロプラで仕事をするおもしろさです。自分は『神ツク』を通じて、金子一馬さんとお仕事をする機会をいただきました。金子さんの物作りの考え方や、多方面から知識を得て仕事に活かし続ける姿勢は本当に学びが多く、自分のキャリアの中でも大きな財産となりました。また、そんな業界の大先輩から仕事ぶりや取り組みを評価していただけた時には、久しぶりに新人の頃のような嬉しさを感じたりもしました。キャリアを重ねてもなお、そうした成長ややりがいを感じられるのも、コロプラという職場の魅力だと思います。

今後のキャリア展望

今後の目標は、2つあります。1つ目が、グローバルでも通用するマーケティング施策が打てるような人材になることです。コロプラは今後、海外展開にも力を入れていきます。現在も海外市場を視野に入れたプロジェクトが進行しており、着々と準備が進んでいます。コロプラのゲームを世界に届けるために、成果に繋がる施策を的確に実行できるよう、勉強も含め努力していきたいです。

2つ目は、圧倒的なヒット作を生み出すことです。毎回のプロジェクトでヒットを目指して全力で取り組んでいますが、スマートフォンゲームは非常に難しい市場環境にある昨今、思うような成果は得にくくなっています。引き続き多くの方に支持されるゲームを作り届けることを目指しながら、いずれは大ヒット作へと導くことができたら。いつの日か「コロプラって、おもしろいゲームをたくさん作っている会社だよね」と多くの方に思っていただけるように、引き続き目の前の業務に力を注いでいきたいと思います。

会社のカルチャーや働く環境について

マーケティングは職種を超えた協業が多い仕事ですが、コロプラは気のいい人が多く、みんなが協力的なので、他部門との連携は取りやすいです。また、挑戦を応援してくれる文化があるので、自分なりに考え抜いた「やりたいこと」であれば、その実現に向けて行動に移しやすいと感じます。「自分の仕事を自分でつくる」ということが叶う組織です。

働き方の観点で言えば、プライベートや心身の健康管理と、仕事への全力投球をバランスよく両立できる職場です。残業は基本的には月45時間以内に抑えるよう、しっかりと業務時間の管理がされていますし、有給休暇も1時間単位から取得できます。ゲーム業界には忙しい職場が多いイメージがありますが、コロプラはとても働きやすい環境です。個人的には、福利厚生の一環としてオフィスで提供されている「無限バナナ」もありがたいです。僕は、就業時間中はあえて食事をしないスタイルで仕事をしているのですが、夕方以降はエネルギー補給をしたく、会社にあるバナナをよく食べています。

最近は、全社的にAI活用にも積極的に取り組んでいます。情報漏洩や法的リスクなど、さまざまな懸念点を会社としてクリアした上で生成AIを使えるため、「AIを習得したい、活用していきたい」と考えている方には、魅力的な環境があると思います。

これから入社する方へ

この記事を読んでくださっている方の中には現在、広告会社や広告代理店で働いている方もいらっしゃるかもしれません。僕の経験から言えば、広告業界での業務経験は、コロプラのマーケティング職として大いに役立つと思います。それには大きく2つの理由があります。

1つ目が、広告業界では、ゲーム業界も含め多様な企業のマーケティングやプロモーションを経験します。さまざまな業界の慣習や常識、考え方を知っているのは、担当タイトルのプロモーションなどを考える上で、思考の幅が広がり、良い影響を与えてくれていると感じます。2つ目が、特に総合広告代理店の場合、マーケティングやプロモーション領域で存在する手法は一通り知見を得ていることです。自分の中にある多くの引き出しを使いながら、日々の業務と向き合うことができます。

コロプラは、自分次第でやりたい仕事がいくらでも作れる会社です。「おもしろいゲームを作り届ける」という目的に向かって、いろいろなことを考え、行動できる方は、きっとコロプラの職場環境を気に入っていただけると思います。新しい市場を発掘し、社会があっと驚くような全く新しい体験の創出に取り組んでみたい。マーケターとして、会社や商品の印象をガラッと変えるような一手を打つことに挑戦してみたい。そうした想いのある方は、ぜひマーケティングチームの仲間となっていただけたら嬉しいです。