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新卒研修レポ!ユーザーファーストを学ぶ【クライアントエンジニア編】

2025年入社 テクノロジー推進本部 第1技術開発部 クライアントエンジニア

K.T.

MBTI性格タイプ:建築家(INTJ-A)

運用タイトルにて、最初は不具合修正・既存機能改修に取り組む。現在はイベントに向けて、新機能を開発中。

好きなゲーム第1位は『地球防衛軍』。しかし最近は『ELDEN RING NIGHTREIGN』がその首位を狙っている。

知識セットはなぜかサーバーサイドエンジニア寄りなので、しばらくネタにしたいと思っている。

2025新卒クライアントエンジニアのK.T.です。本記事では、新卒研修のうち職種別研修第3弾として、クライアントエンジニアがどんな研修を受けたか紹介します! いずれの研修でも、先輩社員の方々から綿密にサポートしていただきました!

職種別研修の全貌、クライアントエンジニア編

7つのテーマが、クライアントエンジニアの研修として約1ヶ月をかけて行われました。学ぶ内容としては、大きく2種類に分かれていました。1つ目は、コロプラのゲームに携わるなら知っておくべき知識をインプットするもの。2つ目は、他者の考えと自分の考えをすり合わせて成果物としてアウトプットするもの。なお、両方を含む研修もありました。

まず、1つ目のインプットにあたる研修を紹介します。

  • Native研修:モバイルをメインに開発するうえで必要とされる、モバイル向けのアプリ関連知識の習得
  • Profiler研修:ゲームを快適に動作させるために注目すべき点、改善に活用されるツールの使用方法の理解
  • Copilot研修:コロプラのエンジニア全員に配布されているGithub Copilotを用いた、コーディング時のAIとの付き合い方
  • Assetbundle研修:アプリの容量を軽くしたり素材を差し替えたりするのに使われている技術の学習・実践
  • Prizm研修:サーバーとの通信があるゲームの開発を通した通信関連知識の習得、連携の大切さの理解

次に、2つ目のアウトプットにあたる研修を紹介します。

  • UI研修:指定された画面遷移の実装とより良いゲーム体験を目指したUIの改良、新卒クライアントエンジニアどうしでの発表
  • アクション研修:指定された仕様に沿ったアクションゲームの開発、先輩社員からのレビューを通した綺麗な設計の習得

こうして箇条書きにしてまとめるのも大変なくらい、ひとつひとつの研修が濃密でした。そのおかげで、ただ新しいことを学ぶだけで終わらず、業務にも生かせるようなきっかけづくりとなっていました。

技術だけが全てではない、その先には

各研修では、いずれも「手段」だけではなく「目的」がセットになっており、なぜ学ばなければならないのか理解できるようになっていました。

例を挙げると、Profiler研修やAssetbundle研修、Prizm研修で学んだ内容は、個人開発だけでは学習機会があまりないものでした。小規模なゲームを作ることがほとんどで、最適化をあまり気にしなくても良く、フロントエンドで完結してしまうことが多いからです。

「大規模なゲームに携わるから必要」というのも研修で学ぶ理由の一つではありますが、それだけではありません。ユーザーファースト、「ユーザーに快適な体験を届けるために必要」という「目的」が一貫していました。この点で言えば、UI研修でも「より良いゲーム体験ができるUIには、どんな仕様があるか」を考える機会となっていました。

自己満足ではなく、誰かの手元に届ける。そういう意味で、研修の段階から「目的」が何かを明確にするのは大切なことだと気づかされました。

コロプラのスピード感は、研修にも

もともと私はとある大学の情報学部を卒業しています。また、大学ではやらなかったゲーム開発についても、個人で取り組んできました。しかし、個人での学習は時間に余裕があるがゆえに、どうしても実践に乏しく、研修のスピード感についていくのが大変でした。特にアウトプットをする必要がある研修では、短期間かつ連続で小さなゲームを作っていたため、その苦労も大きかったです。

それでも、モバイルゲーム業界のスピード感を考えると、研修のうちから身をもって体感できるのは、経験としてとても貴重だと思いました。また、講師の方が私たち新卒の様子を見ながら丁寧に進めてくださるため、スピード感こそあれど誰かが置いてけぼりになるようなこともありませんでした。

研修を支えてくださった、先輩社員

コロプラにはブラザー・シスター制度というものがあり、新入社員一人ひとりに先輩社員がついてくださいます(詳しくはプランナーの新卒研修リポート記事で!)。例に漏れず私にもブラザーがついてくださり、毎日研修で学んだことを話し、時には成果物を見せ、フィードバックをいただきました。ブラザーから研修について、経験を通した実際の業務での生かし方について教えていただくこともありました。

やりとりを経て、知識・体験どうし、もしくは知識と体験を結びつけることの大切さを学びました。このことに気づけたからこそ、研修にもいっそう熱が入りました。

研修が終わり、業務へ

自己紹介のところにもありますが、現在は運用タイトルにて、イベントに向けた新機能を開発中です。その前に取り組んでいた不具合修正などでもそうでしたが、特に役立っているのは「コミュニケーションのとり方」です。アクション研修ではブラザーにレビューをいただくため、この「コミュニケーションのとり方」を訓練する機会に自然となりました。

その結果、現在は「相手の都合を考え、期限がある場合は明記する」、「確認する際は『実装しました』の報告だけではなく、実物や実機確認動画などを添付する」の2点を意識するようになりました。

クライアントエンジニアは基本的に何かを実装した場合、それが想定通りか他職種の方に見てもらうことになります。だからこそ、研修のうちから社会人としてのコミュニケーションのとり方を身につけることができて良かったです。

また、前項でも触れましたが、研修のスピード感は業務にそのままつながっています。アップデートを重ねて常に売上を出していかなければならないからこそ、リリースから逆算しても非常に早い段階から企画が始動します。クライアントエンジニアの実装が始まるのは企画が固まり全体に共有された頃ですが、たいていは他の業務と並行して進めることになります。そのため、どんな機能が求められるのか早めに把握し、不足や懸念点があれば早めに確認できるようにしておく必要があります。

研修でスピード感に慣れたからこそ、この把握・確認のスピードを上げつつ、自分のタスク進行度合いをうまくコントロールできていると感じています。

そして、これから

クライアントエンジニアの職種別研修では、業務に必要な知識だけでなく、実際に業務に入った時に何を意識すべきか、どう動くべきかをわが身で体験しながら学びました。研修が終わってまだ数ヶ月しか経っていませんが、研修で学んだ多くのことが活かせています。

これからは徐々に、研修で学んだことを踏み台に、自分なりの業務の進め方を固めていく時期になると予想しています。クライアントエンジニアは、直接ユーザーさまの目に入る部分をよく触るだけでなく、新しいものをつくる際の相談が最も舞い込みやすい職種だと思っています。コロプラならではの「新しい体験」を届けるうえで、ゲームへのこだわりを忘れないだけではなく、このような相談にもきちんと応える必要があります。だからこそこれからも、責任感を忘れずに仕事をさばいていきたいです。その積み重ねを通して、やがては誰からも信頼されるエンジニアになることを目指します。

余談ですが、クライアントエンジニアではありますがクライアントエンジニアに縛られないようにしたいです。他職種への理解も忘れずに…!