昨年の中期経営方針の策定に伴い、コロプラでは現在、市場創造の部分から役割を担うマーケティング職の採用を強化しています。どのようなビジョン、戦略のもとに、ゲームのマーケティングを行うのか。マーケティング戦略室 室長を務める、取締役の坂本佑にインタビューを実施。業務内容やコロプラならではのマーケターの醍醐味なども含めて、詳しく話を聞きました。
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取締役 エンターテインメント本部 本部長 兼 マーケティング戦略室 室長
- 坂本 佑
大手ゲームメーカーにエンジニアとして新卒入社し、プランナーに転向。アミューズメント系のゲーム開発に携わった後、モバイルゲームの開発に従事。コロプラには、2013年に中途入社。
新市場の創造に重点を置いたコロプラのマーケティング戦略
まず、コロプラのビジョンと経営戦略についてお聞かせください。
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当社は、「エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」というミッションのもと、「最新のテクノロジーと、独創的なアイデアで“新しい体験”を届ける」というビジョンを掲げています。
昨年、このビジョンを叶えるための中期経営方針として、グローバル、特に北米市場への進出を強化する戦略を打ち出しました。日本のモバイルゲーム市場は成熟フェーズに入り、成長が踊り場に差し掛かっています。一方で、グローバルでは引き続き市場の拡大が続いています。これまではあまり目を向けていなかった海外市場での成功を目指すことが、コロプラの継続的な成長と発展、ミッションとビジョンの実現に欠かせないと判断したのです。
世界でたくさんの方にコロプラのゲームを楽しんでいただくために、我々は今後、『ドラゴンクエストウォーク』のような海外でも認知度の高いIPとタッグを組んだゲーム開発にさらに力を入れていきます。また、「位置ゲー」やブロックチェーン、AIなど、これまで積み重ねてきたテクノロジーへの知見もコロプラならではの強みです。そうした強みを生かしながら、「新たな体験価値の創造」にも引き続きチャレンジしていくつもりです。IPの魅力や遊びのおもしろさを追求することで、国内だけでなく世界でもより多くのユーザーさまと繋がることができたらと考えています。
そうした経営方針を実現するために、マーケティング戦略はどのようなものを描いているのでしょうか。
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市場創造型のアプローチをマーケティング戦略の核としています。特に重視しているのは、まだ顕在化していない市場の開拓と形成です。
例えば、『ドラゴンクエストウォーク』のような著名IPを活かしたゲームでは、すでに形成されたIPのファンに向けて、いかにゲームの魅力を訴求するかがマーケティングのポイントとなります。一方、ブロックチェーンやAIなど先端技術を活用した新しい体験を伴うゲームの場合、「AIを使ったゲームをやってみたい」「ブロックチェーンでリアルな世界でも稼げるゲームがあったらいいのに」といった潜在的なニーズは存在するものの、市場はまだ形成されていません。
そのため、まずは自社で小さなコミュニティを作ることでゲームの熱狂的なファンを増やし、市場を段階的に育てていくことが求められます。例えば、当社の『フェスバ+』というタイトルでは、公式コミュニティサイト「フェスLINK」を立ち上げて運用しています。そうした市場育成につながる施策を、今後も引き続き展開していくつもりです。
また、従来のゲーマー層以外を取り込む施策も重要だと考えています。例えば、今年1月にリリースしたばかりの『異世界∞異世界』というタイトルでは、「異世界転生」という人気漫画ジャンルのファンをターゲットに据え、これまではあまりスマートフォンゲームをプレイしていなかった方でもゲームに親しんでいただけるよう、遊び方やコミュニティなどの設計を綿密に行いました。このような全く新しいファン層の取り込みと市場形成にも、今後はさらに力を入れていきたいと考えています。
難しい市場環境の中、マーケティングの重要性が増している
戦略をより効果的に実践していくために、2025年1月にマーケティング組織が再編されたと聞きました。
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今年1月、各タイトルのプロモーションなどを担当していたマーケティング本部をエンターテインメント本部に統合しました。
従来はエンターテインメント本部が「ゲームを作る側」、マーケティング本部が「ゲームを世の中に届ける側」として機能を分担していたのですが、難しさが増す市場環境の中でおもしろいゲームを生み出し続けるためには、「作る」と「届ける」を一気通貫で行う必要があると感じました。そのため、マーケティング組織の再編に踏み切ったのです。
エンターテインメント本部の中で、開発チームとマーケティングチームが肩を並べて仕事をするようになったことで、ゲームの開発から市場投入までをよりスピーディーかつ効果的に進められるようになりました。お互いの強みを最大限に活かし、ユーザーさまにとって魅力的な体験を創出する体制が整ったと言えます。
「市場環境の難しさが増している」という言葉がありましたが、現在のゲーム市場はどのような状況にあるのでしょうか?
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現在は、ゲーム市場全体が過渡期にあると考えています。スマートフォンゲームを含めた多くのプラットフォームが成熟し、優れたゲームが数多く存在する中で、自社のゲームがユーザーの注目を集め、実際にプレイするところまでたどり着いてもらうためには、これまで以上の工夫が必要です。「良いゲームを作る」だけでは足りず、「確実に認知される」、そして「興味を持って手に取ってもらえる」という要素も同時に満たす必要があります。
そのような市況感があるからこそ、マーケティングの重要性が高まっているのですね。
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おっしゃる通りです。今の時代は、ゲームの企画段階からマーケティングの視点を取り入れ、「どのユーザーに」「どのように届けるか」を考慮した上で開発を進めることが成功の鍵となっています。だからこそ、これからの当社のマーケティングディレクターやマーケティングプランナーには、プロジェクトの最上流である企画段階から参画してもらいたいと考えています。潜在的な市場ニーズの発掘から認知拡大の戦略立案と実行までを一貫して担当してもらうことで、より多くのユーザーさまに響く体験の提供を実現していきたいです。

市場創出に携わるコロプラのマーケターの醍醐味
コロプラのマーケティング職が担う業務内容についても教えてください。
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当社では現在、マーケティング戦略室にマーケティング専門のチームを集約し、各プロジェクトやタイトルを専任で担当してもらう形を採用しています。
先ほどもお話した通り、これからのマーケティング担当者には、プロジェクトの上流部分にもより深く携わってもらえればと考えています。日々の情報収集から得た知見をもとに、「この市場を狙えば新しいゲーム市場が作れるのではないか」という提案も積極的に行ってほしいですね。当社には風通しの良さと挑戦を後押しする組織風土があり、入社年次に関わらず、良い提案であればそれを実現させることが可能です。マーケターとして数段高いレベルの視座を獲得し、ゼロから市場を生み出していく稀有な経験を積んでいただける環境なのではないかと思います。
コロプラでマーケティングを担当する醍醐味は、どのような点にあると思いますか?
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最大の魅力は、やはりマーケティングの本質である「市場創出」に携われることではないでしょうか。既存IPや市場に対してプロモーションを行うのではなく、当社ではゼロベースの企画段階からゲーム開発に携わり、まだ顕在化していない市場の創造に挑戦できます。
また、当社は継続的に新作投資を行っているため、そうした市場創出に携われる機会が多いのも特長です。さらに、ライブオペレーション型のゲームはユーザーさまからの反応が数字として即座に表れるため、施策の効果を直接確認することができます。狙う市場を定め、そこにいる潜在顧客を掘り起こし、さまざまな施策を通じて多くのファンが集まる成長タイトルへと育てていく。そうしたマーケターとしてやりがいのある、おもしろい仕事に携わっていただけるのではないかと思います。
マーケティングのポジションでは、どのような方に参画していただきたいですか?
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市場創造型のマーケティングを実現するためにも、マーケティングプランをゼロイチで立案できる方に、ぜひ参画していただきたいと考えています。
ゲーム会社に限らずメーカーで商品企画からマーケティングまでを一貫して担当した経験をお持ちの方や、広告代理店にお勤めで「いつか自社製品の企画開発に携わってみたい」と考えている方、ゲーム会社でプロデューサーとして事業成長の観点からビジネス面を主に担当してきた方などですと、入社直後から活躍していただけるのではないでしょうか。
マインド面では、前例に固執せず、フラットに物事を考えられる方、そして物事の本質に立ち返ることのできる方ですと、当社のカルチャーにマッチするように思います。また、新しい市場の創造にはチャレンジ精神や粘り強く取り組める姿勢も重要だと考えています。
ディレクターとプランナーでは求める経験に違いはありますか?
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ディレクターポジションではある程度の経験が必要ですが、プランナーポジションでは若手の方の応募も歓迎しております。経験豊富なディレクターの下でOJTを通じて成長していただける環境を整えています。
組織としての今後の展望を教えてください。
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単にマーケティング組織を拡大するのではなく、少数精鋭で高い専門性を持ったチームを目指しています。一人ひとりの責任範囲を広げ、より大きな影響力を持って活躍できる環境づくりにこれからも力を入れていきます。
将来的にはマーケターが事業責任を担うプロジェクト体制の構築も視野に入れています。コンテンツ制作とマーケティングの両視点を持ち、先ほど説明した「作る」と「届ける」を一気通貫で担える組織を目指したいのです。実際に現在も、マーケティング視点から大きなプロジェクトを主導している人材が活躍していますが、そうしたマーケティング人材をさらに増やしていくことが私たちの目標です。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
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ゲーム業界が転換期を迎える今だからこそ、私たちは市場創造へのチャレンジを続けています。他社にない多様なプロジェクトと、開発・マーケティングが一体となった体制が、私たちの強みです。
当社では自社IPと他社IPの両方に携わる機会があり、様々なタイトルで新たな市場開拓に挑戦できます。自分のアイデアを形にする経験は、マーケターとしてのキャリア構築に大きな価値をもたらすでしょう。
マーケティングの本質である「新しい市場を創造する」ことに情熱を持つ方は、ぜひ当社の門を叩いてみてください。皆さんの創造力とチャレンジ精神が、次の大きなゲーム体験を生み出す原動力になると信じています。
