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新卒研修レポ!形にする力と解決する力【デザイナー編】

2025年入社 Kuma the Bear本部 Dスタジオ デザイナー

Y.N.

MBTI性格タイプ:仲介者 (INFP)

美術館・庭園めぐり、アニメを見る・作ることが好きです。

こんにちは!2025年度新卒デザイナーとしてコロプラに入社いたしました、Y.N.と申します。

学生時代はデザイン科で、広告から映像まで幅広いデザインを学んでいました。入社した現在は既存タイトルに所属し、モーション制作の研修を行っています。

入社前は3DCGツールをほとんど使用したことがなく、研修についていけるか不安だったのを覚えています。しかし、研修中は先輩方が手厚くサポートしてくださるので安心して学びの日々を送っています。

この記事では、私が入社後5~6月に行ったデザイナー研修の様子をお伝えしたいと思います!

新卒デザイナー職種別研修について

新卒デザイナー職種別研修では、まずキックオフにて上長の方からデザイナーとしての心得を伺いました。

特に印象的だったのは、「今はツールの使い方を学んでいるけれど、大事なのはその先であることを忘れないで」という言葉です。

研修は技術的な部分を学ぶものですが、目先の技術だけにとらわれず、それを使って何を表現し、届けたいかを意識することが、ユーザーの方に楽しんでいただくという目標達成のために必須だと学びました。今もこのことを意識しつつ業務に取り組んでいます。

次に、具体的な研修の内容についてご紹介します!

研修の概要

内容は以下の3つです。

  • Adobe Photoshop研修
  • Maya研修
  • キャラクター制作研修

それぞれの研修内容について具体的に紹介していきます!

Adobe Photoshop研修(日数:0.3日)

Photoshop研修では、先輩からPhotoshopの基本的な操作(レイヤーやツールの使い方)に加え、社内でのデータ整理ルール、効率的な使い方を教えていただきました。その後、参考資料を模倣する課題で学んだことを実践しました。

会社では自分が作業したデータをほかの方が編集することが多いので、誰が触っても問題なく作業できるデータを作成することが効率化において必須だと学びました。

ここで学んだ使い方は、のちのキャラクター制作研修にてPhotoshopでテクスチャを描く際に役立ちました。

Maya研修(日数:4日)

こちらの研修では、外部講師の方からMayaの基礎知識を学びました。

前半は講師の方のお手本を見ながら、ヘルメットや人など、ローポリのオブジェクトの制作に取り組みました。

後半はUV、3Dペイント、HumanIK、パスアニメーション、バンプマッピング、アセットなどなど...モデリング以外の部分についても操作方法を広く学習していきました。

キャラクター制作研修(日数:32日)

ここまでの研修はつきっきりで教えていただきながら進めてきましたが、キャラクター制作研修からは事前にいただいた「制作のしおり」を見ながら作業を進めました。

基本的に一人での制作にはなりますが、毎朝メンターに進捗報告・相談をする朝会制度、わからないことを24卒、23卒の先輩方が教えてくださるティーチャー制度がありました。

メンター・ティーチャーの方々が手厚くサポートしてくださり、分からないことはすぐに質問できる環境だったので安心して作業に取り組めました。

キャラクター制作研修は、モデル研修とモーション研修の2部門に分けて行いました。

①モデル研修(日数:20日)

モデル制作では、最初に自社キャラクターのモデルを模倣する課題に取り組みました。

模倣課題では、360度どこから見ても似るようにリファレンスを再現することの難しさを実感しました。そのため、最初から細部にこだわるのではなく大きなシルエットをざっくり作ってから形を整えていくこと、少し作ったら様々な角度から見て形を確認することを意識して制作していきました。

模倣課題の後はオリジナルのキャラクターモデルを制作しました。まずPhotoshopで2Dのキャラクターデザイン画を描き、その仕様どおりに3Dモデルを制作していきます。

模倣課題と違って正解がないまま0から作ることになるので、顔がなかなかデザイン画に似なかったり、デザイン画では何気なく描いた細かいパーツが3Dでは制作に時間がかかったりと、2Dのデザインを立体で再現することの難しさを痛感しました。

一方で、造形的なこだわりを詰めていき、自分の考えたキャラクターが立体になる過程はとても楽しむことができました。

Autodesk Mayaにて制作した自作キャラモデル
Adobe Photoshopにて制作したテクスチャ
一緒に研修に取り組んだ同期のキャラモデルです!

②モーション研修(日数:12日)

モーション研修では、ボールが跳ねるシンプルなモーションから始まり、最終的にはモデル研修で制作したキャラクターを使って4パターンのオリジナルモーションを作りました。

この研修では特に、自分の作りたい動きを実現するためにリファレンス(参考資料)を探すことの重要性を強く認識しました。リファレンスがないまま作ると動きに説得力がなくなってしまうので、例えば歩きモーションを制作する際は動画サイトで歩き方の解説動画を見るなど、リファレンスをじっくり観察して自分のモーションに取り込んでいきました。

また同時に、モーションの中にキャラクターに個性(キャラ性)をどう持たせるかというこだわりについても考える機会となりました。オリジナルのモーションを考える際、メンターの方から「そのキャラクターならではの動きを考えることが重要」と教えていただいたのですが、自分の中に動きの引き出しがなかったため苦戦したのを覚えています。周りの方に相談しながら形にしていきましたが、普段からアニメーションや映像をたくさん見て引き出しを増やしていくことが大事だと感じました。

カリキュラムそれぞれの概要、苦労や学び、発見について

今回の研修を通して苦労したのは、時間との戦いです。各課題には目標日数や締め切りが定められており、限られた時間の中で効率的に作業を進め、よりよいものを作らなければならないことに壁を感じていました。そのため、細かいこだわりはいったん捨てて作業に優先順位をつけること、困りごとがあったらすぐに質問して一人で無駄に悩む時間を減らすことを意識することで何とか乗り越えました。

一方で、困った時にサポートしてくれる先輩方の行動からたくさんのことを学びました。

質問・相談事はチャットツール内のスレッドに投稿するのですが、すぐに駆け付けて答えてくださるだけではなく、直接話した後にチャットにて改めてフィードバック内容をまとめていただいたり、ツールの使い方に悩んでいるときにおすすめの記事リンクを共有してくださるなど、手厚いサポートに助けられました。

その姿から、現状の課題を解決するために必要な情報を手早くリサーチすること、発見したことは文字情報としてまとめ共有すること、何かを共有してもらったらそこからさらに調べて知見を広げていくことが成長への近道だと気づきました。

現在の業務に役立っていること

研修の中で成長した2つのことは、今の業務に直結していると感じます。

1つめは課題解決能力です。研修では、「モデルの形が何か変だけど原因がわからない」「モーションがカクついているけどどの部分がおかしいのかわからない」といった違和感の原因探りに試行錯誤していました。結果、そういった場合の解決策のバリエーションが増えたと感じています。壁にぶつかった際は、今まで経験してきた事例を当てはめて糸口を探ること、それでもわからず誰かに相談する際は状況を図などでなるべく整理して伝えることを大事にしています。

2つめは臨機応変な対応力です。特にモデル研修にて、誤った操作によりMayaがフリーズする、データが壊れる…などなど多くのエラーを経験しました。自分で積極的にソフトに触れたこと、先輩方の対応を目の当たりにしたことで、エラーを未然に防ぎ、予期せぬトラブルが起きた際も慌てず対応できるようになったと感じています。

今後の抱負

職種別研修では多くのことを学びましたが、まだまだ未熟な部分が多いです。現在行っているモーション業務でも、質・スピードともに改善する必要があり、常に壁にぶつかっています。早くスキルを身につけ、先輩方に追いつきたいと思っています。

そのためにも、常に学び続ける姿勢が何よりも大切だと改めて気づきました。先輩方が豊富な知識を業務に生かしている姿を見て、私も貪欲に学んでいきたいと思っています!