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AIが創造する新作タイトル『神魔狩りのツクヨミ』メディア体験会レポート! 前ノ編Vol.1

コロプラでは、ゲームクリエイター金子一馬を迎えて開発した、新たなローグライクカードゲーム『神魔狩りのツクヨミ』を5月7日(水)についにリリースしました!
本記事では、全世界同時サービス開始に先立ち、5月1日(木)に開催したメディア体験会の様子をお届けします。このイベントでは、開発に至るまでの背景や生成AIを活用した試行錯誤のプロセス、そして制作を通じて見えてきた新たな視点についてをご紹介。
是非ご覧ください。

なぜ『神魔狩りのツクヨミ』か

メディアの皆様をご招待して始まった『神魔狩りのツクヨミ』メディア体験会。まずは取締役 上席執行役員 CPOの坂本より、本ゲームの立ち位置と戦略について説明がありました。

坂本:現在、国内モバイルゲーム市場は右肩上がりに成長しているものの、アジア市場全体では売上が横這いもしくは減少傾向にあり、中国系企業の日本市場への参入が進み競争が激化しています。それに加え、モバイルゲームにおいては長期運用されているタイトルが多いことも相まって、新作のヒットが出にくい状況です。
コロプラの感じている課題感としては3つあります。
1つ目は、商材として既にリリースされているものよりも、より強い、もしくはより良いものを提供し続けるインフレ型の売上最大化構造です。
2つ目に、Live OPS(※)に対するユーザー様の飽きや疲れが挙げられます。Live OPSはリテンションを高める上で有効な手法で、弊社含め国内タイトルはそれが優位性となっている反面、各タイトルが高頻度に更新を続けてきたことによる問題が表面化してきたと考えています。
そして3つ目が、ガチャ中心のUX(ユーザー体験)設計です。抽選自体は楽しいですが、それをゲーム体験のコアとして長く続けることで、ユーザー様に飽きや疲れを生じさせます。
こうしたパターンが定番化した結果、業界構造の硬直化が見られます。そこで、なぜ弊社が『神魔狩りのツクヨミ』をリリースするのかについてお話しします。

※Live OPS(ライブオペレーション):リリースされたゲームをバージョンアップすることなく、新しい機能やイベント、プロモーションなどを高頻度で提供し続けることでプレイヤーを楽しませてゆく構造。

坂本:こちらは弊社のコンテンツ戦略を四象限で示したものです。
縦軸にUXの新しさを設定し、下は“新しい体験”と呼ぶ未知のUX、上が既知のUXです。横軸はIPの種類で、左が自社のIP、右が他社のIPです。我々の戦略は下の象限でコンテンツを提供していくことであり、そこに勝ち筋を見出しています。
我々の強みは、新しいテクノロジーを用いて業界に先駆けたコンテンツを作り、その唯一無二の“新しい体験”を提供することです。
『コロニーな生活』という世界初の「位置ゲー」をリリースし、スマホの黎明期に『魔法使いと黒猫のウィズ』や『白猫プロジェクト』のような当時としてはリッチな表現を用いたゲームをリリースしました。また昨年には、「Proof of Gaming」という考え方のもと持続可能なPlay to Earnを目指すブロックチェーンゲーム『Brilliantcrypto』をリリースしています。そういった取り組みの中で培ってきた強みと、著名なIPを組み合わせることで実現したタイトルが『ドラゴンクエストウォーク』であり、弊社が創業期から続けている「位置ゲー」という強みと、スクウェアエニックス様の『ドラゴンクエスト』という有名なIPとを組み合わせたことで、非常に多くのお客様にご好評いただいています。
今回リリースする『神魔狩りのツクヨミ』は、業界でも先駆けて「生成AIを体験の軸として取り入れた」タイトルであり、まさに我々の強みが活きた事例と言えます。

本作の魅力は大きく3つあります。
1つ目は、『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズで有名な金子一馬さんが本ゲームに参画し、世界観・シナリオ・キャラクターデザインなどコンセプトメイク全般を担当していること。
2つ目に、戦略性とリプレイ性が高いジャンルであるローグライクカードゲームであること。
そして3つ目が、生成AIを用いることで上記の体験を強化した上で、これまでにない新しいゲーム体験を提供していることです。
ローグライクカードゲームは、もともと人気ジャンルである「ローグライク」と「カードゲーム」を組み合わせたデッキ構築型ローグライクのことで、近年コアなファンだけでなくライト層にも広く人気のジャンルとなっています。

Brilliantcryptoとの実験的つながり

坂本:続いて、生成AIをプロダクトにどのように活用したかについてお話します。それを語る上で『神魔狩りのツクヨミ』が昨年リリースした『Brilliantcrypto』というタイトルと、生成AI活用という点で繋がりがあることから説明させていただきます。

坂本:『Brilliantcrypto』はブロックチェーン技術を用いて開発されており、プレイヤーがデジタル宝石をNFTとして獲得することができるという、ユニークなコンセプトのゲームとなっています。このプロダクトにも生成AIが部分的に活用されており、私たちはこのプロジェクトを通じて、生成AIをどのように活用できるか実証実験しました。
『Brilliantcrypto』では、AIによってキャラクターメイク時のバックストーリーや、発掘した宝石の特徴に基づいた名前やストーリーが自動で出力されます。また、ゲーム内ニュースの映像や音声もAIで自動生成されるなど、クリエイターの作業効率を上げると同時に、ユニークなゲーム体験も創出しています。

坂本:そして『神魔狩りのツクヨミ』では、『Brilliantcrypto』での実証結果を踏まえた上で、生成AIをゲーム体験の主軸に据え、ローグライクカードゲームのリプレイ性を大幅に強化する形でエンタメとして昇華しています。具体的には、AIがプレイヤーの行動を全て記録し、それに基づいてユニークなカードをリアルタイムで生成する仕組みを導入しました。このようにして、プレイヤーごとに異なる体験を提供することが可能になっています。
さらに、『神魔狩りのツクヨミ』単体を超えた目線では、IP創出にも生成AIを活用していると言えます。新作のヒットが出にくい状況の中で、私たちは、AIによる新しい体験の提供が、差別化されたIPを生み出すことに繋がると考えています。また、AIによるこうした取り組みは、開発コストの削減にも寄与します。ヒットが出にくい状況だからこそ、中ヒットでも持続可能な構造を作り上げ、継続的なIP創出を可能にして行きたいと考えています。
最後に、私たちコロプラは、AIを軸としたコンテンツ開発を進めることで、今後もモバイルゲーム産業が抱える課題にアプローチしていきたいと考えています。AIを活用した新しい体験が受け入れられ、成功モデルとして広がることを期待しています。引き続き、皆さんには今後の展開に注目していただきたいと思っています。


いかがだったでしょうか。
後編では、「AIとクリエイターの共創はどこまで可能か」と題して上席執行役員 CIOの菅井と、開発プロデューサーの齋藤によるトークセッションが行われました。『神魔狩りのツクヨミ』の開発を通じて、ものづくりの現場から見たAIの現在と可能性をご紹介します。是非ご覧ください。

『神魔狩りのツクヨミ』ティザーサイト

◆ストアページ
 App Store
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 Steam(PC)

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