2025年6月某日、世田谷区立奥沢小学校で、4年生82名を対象とした「学校2020レガシー」講演が行われました。
講師を務めたのは、車いすバスケットボール・元日本代表で、現在はコロプラ所属アスリートの支援業務や広報活動を中心にセカンドキャリアを歩む藤澤潔。
自身の競技経験をもとに「あきらめないこと」や「多様性」の大切さ、そして車いすバスケの楽しさを伝える特別授業の模様をお届けします!
まずは乗ってみよう!車いす操作からミニゲーム体験へ
授業は、競技用車いすの操作方法のレクチャーからスタートです。

競技用の車いすは、タイヤがハの字に取り付けられているのが一般に知られている車いすと異なる大きな特徴。これは方向転換のしやすさを重視した設計で、コートをスピーディーに駆け抜けるスポーツ競技に必要な工夫でもあります。
さらに競技用車いすには、なんとブレーキはついていません。進む・曲がる・止まるといった基本の動きを学びながら、初めての操作に「難しい!」と戸惑う児童も多く見られましたが、みんなで声を掛け合い、少しずつコツをつかんでいく様子が見られました。

一通り車いすの扱いに慣れてきたところで行われたのは、紅白に分かれてのミニゲーム!

試合が始まると、児童たちからは自然と応援の声が飛び出します!
「しーろ!!しーろ!!」
「あーか!!あーか!!」
体育館は本気の応援合戦で熱気に包まれ、プレーしている子も応援している子も、全員が夢中になって取り組む姿が印象的でした。

試合後には、「難しかったけど楽しかった!」「シュートは入らなかったけど、パスが通って嬉しかった!」という声が聞かれ、「楽しかったです!」と笑顔で感想を述べてくれました。
「なりたい自分になる!」——心のバリアをなくす授業
特別授業を通してのテーマは、「あきらめない気持ちの大切さ」と「社会にあるバリアをフリーに」。

「これからみんなの人生には、いい時も悪い時もいっぱいやってきます。でも苦しい時やしんどい時、“あきらめない”という気持ちが、きっと力になります。」
藤澤の言葉に、子どもたちは一人ひとり真剣な表情で耳を傾けます。
また、社会にあるとされる「バリア」として、
物理的なバリア(段差や階段など)
ルール面のバリア(制度や仕組み)
文化・情報のバリア(音声や文字情報など必要不可欠な情報が提供されているか)
心理的なバリア(思い込みや偏見)
の4つを紹介。
「その中でも、大切なのは“心のバリア”をなくすこと。みんながなりたい自分になる!みんな違っていいんだ!と思えて、誰もが挑戦できる社会を、一緒に作っていきましょう。」と語りかけると、児童たちも真剣なまなざしでうなずき、「多様な立場を知ること」の重要性を感じていました。

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